夜勤は本当に『底辺』なのか?~職業から見る夜勤~

お疲れ様です。たつよしです。

夜勤で働いている方からこんな質問が来ました。

質問者

たつよしさん。こんにちは。私は夜勤で働いているのですが、以前『夜勤をしている人は底辺だ』と言われたことがあります。ですが本当にそうなんでしょうか?

あ~あるあるですね。
夜勤で働いていると必ず、夜勤で働いている奴=底辺と思われること。

実際、「夜勤」で検索をかけると「夜勤は底辺のする仕事」って出てきますからね。

こんなのとか。

こんなのとか

夜勤をしている身からするとふざけるなって話ですが。
言葉にしないだけで心の中では夜勤で働いている人見下す人間はたくさんいます

たつよし

僕も夜勤で働くとか頭悪いんじゃない?と言われたり
「工場で夜勤で働いている人間とは付き合えない」と女の子にフラれたり。

夜勤をしているだけで地位を低く見られていました。

一生懸命働いているのに誰からも認められず。むしろ冷たい目で見られる。

たつよし

言っとくけど。夜勤で働いている人間がいるからみんな不自由なく生きていられるんだからな!

なぜ夜勤は底辺と言われているのか?

夜勤が底辺と言われる理由として挙げられるのは、主に3つで

①体力的に辛い

②誰にでもできる仕事だから

③誰もやりたがらない仕事だから

という論理ですね。

①体力的・精神的に辛い仕事をしてるから底辺

夜中に仕事をするって肉体的、精神的にものすごい負荷がかかります。

夜に寝て朝に起きる人間の生き方と逆行した生活を強いるわけですから体への負担は相当なものになります。

みんなが寝静まったころに起きて、眠たいのを我慢して真っ暗な道を突き進んで出社しないといけない絶望感。

出社したらしたで、クッソ眠たい中、寝ないように仕事をしないといけないから精神的にゴリゴリと削られていく。

仕事終わって夜勤から解放されたと思って寝ようとしても、外は明るくて全然眠れないし人が活発に活動する時間帯だから騒音がひどい。

登下校する子供たちのはしゃぎ声。
車の騒音。

クッソ眠たいのに環境が悪すぎて眠れない。

頑張って眠れたとしても、昼夜逆転しての睡眠はまったく眠った気がしない。

たつよし

この現象なんなんですかね。
夜勤中は10時間くらい寝てもずっと眠いままな。夜勤の週が終わって夜にがっつり寝ると眠気がなくなる。

やっぱり人間って夜寝ないといけない生き物なんだなって実感させられます。

夜勤のせいで体調を崩す人が多いですし、精神的に不安定になりやすくなります。

睡眠は『精神を安定させる』という役割も担っているので、睡眠リズムが乱れると精神的に辛くなりやすいのです。

最悪、睡眠剤精神安定剤を服用しなければならないというリスクもあります。

そこまでして、夜勤で働きたいかって言われると誰もやりたがらない仕事であることは間違いありません。

誰にでもできる仕事から底辺

夜勤は誰にでもできるというのは語弊があります。
夜勤ほど人を選ぶ仕事はありません。

できる人間はできるし、できない人間はできない。
夜勤の適性がないとほんと出来ないです。

夜勤が合わないから逃げだす人を僕は何人も見てきましたし、
僕も夜勤が嫌で転職した人間です。

じゃあ何で『夜勤は誰にでもできる仕事』なんて言われているかというと、
夜勤をやれる人間がいなさ過ぎてどんな奴でも入社できてしまうから。

どんな問題を抱えていても夜勤をしてくれるだけで会社にとってはありがたい存在なわけです。
『夜勤は誰にでもできる仕事』ではなく『夜勤はどんな奴も入れる仕事』方が正しいですね。

もちろん国家資格を必要とする職種にも夜勤があるので、「どんな奴でも受け入れてくれる」ということはないのですが「夜勤をやれる」というだけで会社から重宝されることはまず間違いないです。

誰でも簡単に入社できてしまうからこそ『夜勤で働いている方=底辺』と思われるんでしょうね。

③誰もやりたがらない仕事をしているから底辺

肉体的、身体的にきつく。だからと言って給料がめちゃくちゃ上がるかって言われると正直微妙なのが夜勤だったりします。

確かに給料は6万くらい上がります。


6万というとかなり大きな金額のように思えるかもしれないけど生物学的に逆行した生活を送らせるくせにたった6万しか上がらないのか・・・・と思ったりします。

たつよし

6万円給料が上がるのは嬉しいけど正直、割には合ってないんですよね。
今の給料の倍くらい貰ってもいいんじゃない?と思ってしまいます。

誰もやりたがらない割に合わない仕事をしているから底辺と言われてしまうんでしょうね。

仕事をロクに選べず、ツラくてキツイ仕事しか選択肢がない底辺な奴ら。
それが夜勤勤務者に対しての周りの本音なんでしょうね。

しかし夜勤で働いてくれる人がいるからみんな安心して暮らせる

当たり前ですが、夜勤で働いてくれる人がいるからこそ僕たちは24時間安心して生活ができているわけで、僕たちが寝ている間も頑張ってくれる人がいるから安心して生活できる社会が成り立っているわけです。

僕たちの生活を陰ながら支えてくれる夜勤勤務者の人を「底辺」とバカにするのではなく、「いつもお疲れ様です!」と感謝を述べてあげるだけでも夜勤勤務者は嬉しかったりします。

それに夜勤勤務者=底辺というわけでもありません。
夜勤をしている人にも優秀な人はたくさんいます。

夜勤のある業種

①医者・看護師

医者とか看護師とかめちゃくちゃ頭のいい人でも夜勤はあります。
むしろ、ないといけない職業です。

当たり前ですが医者とか看護師は誰にでもできる仕事ではありません。ちゃんとした資格がないとなれません。しかもどちらも医師免許、看護師免許は国家資格です。

めちゃめちゃ勉強して優秀な人間しかなることができない業種です。
この人たちが底辺なワケがありません。

医者の夜勤は救急で運ばれてきた人を見たり、容態の悪くなった患者を診たりと毎日忙しく働いてくれています。

看護師の夜勤では、医師の治療の補助をしたり入院患者さんのケアをしたりと様々な仕事をこなしています。

病院が24時間稼働しているからこそ僕らが安心して生活できているといっても過言じゃありません。

②工場勤務

続いて馴染み深いのは、工場勤務でしょうか。

工場勤務は単純作業が多くて誰でもできるから底辺と言われがちですが、24時間工場が稼働してくれているから僕たちが必要なものをいつでも手に入れられる状態にあるということを忘れてはいけません。

毎日食べるパンだって。何気なく使っている紙だって。毎日使うコンタクトレンズだって。
24時間工場で働いてくれる人がいるから成り立っているんです。

③サービス系

そして最近になって多くなってきたのが、コンビニマンガ喫茶などのサービス系の職種でしょうか。

コンビニもマンガ喫茶も24時間営業が当たり前になっていますが、
いつでも買い物ができる環境があるのはすごいことです。

それに運送業の人が夜もトラックを走らせてくれているから僕たちは家にいながらショッピングを楽しむことができているんです。

④警察官や消防士

続いて警察官や消防士などの私たちの身の周りを守ってくれる職種です。

何か事件があってもいつでもすぐに駆け付けてくれる人間がいるから僕は安心して生活できています。

最近は、何かと物騒ですからね。
窃盗とか犯罪を犯す人間はどこに行ってもいますからね。

被害に遭ってもすぐに頼れる人がいるだけでも精神的に安心することができます。
「休日だから」とか今日はもう夜遅いから明日ね」とか言われたら溜まったもんじゃありません。

社会が崩壊します。

⑤エンジニア

そしてエンジニア。今こうして24時間ネットが使えるのはエンジニアが24時間働いてくれているからでもあります。

ネット技術が発達したから現代だからこそ、エンジニアといったインフラ系の職種でも夜勤が取り入れられるようになりました。

今ではネットを利用しないという人は、
ほとんどいないことでしょう。

ソシャゲなんかも夜中にメンテナンスしてくれるエンジニアがいるから僕らはいつも楽しいくゲームができるわけです。

まとめ

確かに夜勤は健康を犠牲にしている割にあまり稼げない働き方であることは間違いありません。
だからこそ夜勤はクソと思われても仕方がないと思っています。

だからと言って夜勤で働いている人間を「底辺」とかバカにしていいわけではありません。

夜勤をしている人がいるからこそ僕らは何不自由なく生活していけているんだと感謝していかないといけません。

そして夜勤従事者にもっと手厚い加護が必要だとも思っています。

夜勤の現状を見るに夜勤の仕事は割に合わず夜勤従事者の人ではどんどん不足していっています。

まぁ、それは経営者が夜勤従事者を軽く見積もっていたツケが来ただけに過ぎないんですけどね。

僕自身、夜勤を経験してきたからこそ分かるのですが夜勤をしている人が「底辺」ということはまずなかったです。

むしろ誰よりも忍耐力があり、秘めているポテンシャルはどんな業種をしている人よりも上だと思っています。

だからこそ、夜勤は底辺のする仕事なのか・・・と落ち込むのではなく、
むしろ社会の役に立っている。みんなができないことができると自信をもって生活してほしいと思っています。