みなさん。おつかれさまです。たつよしです。
今回は僕が夜勤を10年間やってきて失ったものを話していこうと思います。
夜勤をやったことがある人なら分かると思いますが、夜勤というのはとても苦しい仕事です。
肉体的、精神的に追い詰められて。それでいて苦しさに見合った給料が支払われるわけでもなく、雀の涙ほどのの割増賃金を渡される。
夜勤を辞めたいと思うけど、今の会社を辞めて生活ができなくなったらという不安から辞めるに辞められない八方塞がり状態で毎日が苦しい思いをしていました。
解決方法が見つからずずっとただ、生きる為に夜勤を10年間続けてきました。
夜勤を10年経験して、体にガタが来たから転職して初めて夜勤をしたことで失った者がたくさんあるなって自覚しました。
10年夜勤をしたからこそこれから夜勤をしようと思っている人に絶対に後悔するからやめろ!と言いたい。
夜勤なんて百害あって一利なし。
夜勤のツラさを知っていますから同じように夜勤で苦しむ人は増やしたくありません。
こんな仕事にするんじゃなかった。と誰もが後悔する。
それが夜勤です。
夜勤はいろんなものを失っていきます。
得られるものも確かにありますが失うものの方が圧倒的に多い仕事です。
健康、人間関係、お金、時間
ありとあらゆるものが壊れていきます。
夜勤で失ったもの 健康編
一言に健康と言っても身体的な健康、精神的な健康健の2つがあるのですが夜勤はこの2つをことごとく壊していきます。
夜勤をやっていると必ずと言って言われるのが夜勤は身体的に大丈夫なのかってこと。
「夜勤ってつらくない?大変じゃない?」よく言われます。
いや。大丈夫ですよ。意外と夜勤もやっていけます。
と心配をかけないように答えるけど実際は、
大丈夫じゃないよ~!今すぐにでも辞めたいよ~
仕事変わって~!
というのが現実です。
夜勤は人間本来の生き方と逆の生き方をする働き方ですので身体への負担は尋常じゃないです。
昼眠れないし、眠れたとしても全く疲れが取れない。
夜勤なんて考えたやつマジでアホ。
夜勤のムカつくところはこのツラさが絶妙に耐えられるツラさなのがまた嫌らしい。
めちゃくちゃ苦しい!もうだめだ!死にそう!とかならすぐ辞めるんですけど、夜勤のツラさって絶妙に耐えられるつらさだったりします。
イメージとしては風邪や熱が出たときの怠さが夜勤中続く洋間感じですかね。
「生かさず殺さず」を体現したような絶妙なシステム。
耐えられるといっても体に負担をかけていることは変わりなくって
気がつかないうちに少しずつ体がおかしくなっていきます。
夜勤中は体調が悪くなる
夜勤は健康とは真逆のことをしていますから体調不良に悩まされます。
下痢、便秘、肌荒れ、ニキビ、風邪etc…
夜勤中は特に体調の変化が顕著に表れていました。
夜勤中は肌荒れがひどくなったり、
夜勤が終わるとまたよくなるんですが、また夜勤が始まると肌荒れになります。
治ってまたできての繰り返しで肌がボロボロになります。
それに夜勤中、3日~5日目くらいになると気分が悪くなります。
二日酔いの感じに似ているのですがとにかく気分が悪くなることがあります。
夜出社するときに体がだるかったり、
心臓の動機が激しかったり。
夜勤明けで10時間くらい寝ると体調は元に戻るのですが、夜勤中は絶不調の状態で仕事に臨まないといけないので身体的、精神的にものすごく辛いです。
給料はもらえますが、正直そこまで割のいい仕事とは思っていません。
体感して分かります。
朝起きて夜寝る生活がどれだけ素晴らしいかを
夜ぐっする眠れることに感動を覚えるほどです。
やっぱり人間は夜寝るのが1番ですよ。
夜勤を続けると健康が失われる
当然、そんなめちゃくちゃな生活をしたら体に負担がかかるので病気にかかりやすくなります。
夜勤をしていると寿命が短くとなると言われがちです。
これはフランスのヴィスナール教授という人が、
2万人の交替勤務の労働者を対象に調査を行い、その結果、夜勤は寿命を10年縮めるとの報告がされたことが大きな一因です。
わし、ヴィスナール。
交代勤務をする2万人の労働者を調査したら夜勤は寿命を10年以上縮める!ということが分かったぞい!
早死にする要因として挙げられたのは4つ
・睡眠障害
・イライラ
・うつ症状
・胃病
などのストレスが体を蝕んでいくため寿命を縮めると報告があがっています。
夜勤が寿命を縮めているかは正直分からないのですが、明らかに体へ悪影響を与えることはどの研究からも発表されています。
夜勤と糖尿病の関係
フランク・ヒュー博士がアメリカの女性看護師17.7万を調査したところ、夜勤作業者は20年後の糖尿病リスクが上昇することがわかった。さらに夜勤をした年数が長ければ長いほど比例して糖尿病のリスクがあがる。
1~2年・・・ 5%上昇夜勤年数
10~19年・・・40%上昇
夜勤年数 20年以上・・・60%上昇
10年以上夜勤を続けると5%から40%まで一気に糖尿病リスクが跳ね上がります。
糖尿病発症のリスクが上昇する原因は、
夜勤作業者が肥満傾向にあるためだと報告されています。
夜勤期間はラーメンや餃子といった脂っこいものが食べたくなったりと
過食をしやすい環境が糖尿病のリスクを上げてしまいます。
夜勤とガンの関係
夜勤とガンに関する研究報告がいたるところから上がっています。
睡眠不足はガン細胞を増殖させる。また睡眠不足の状態では、本来はガン細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、ガン細胞の増殖を手助けする可能性がある。
昼夜交替勤務者では1.8倍、夜勤専従勤務者では2.9倍、乳ガンを発症しやすいとの結果が出ています。
交代勤務をする男性は、昼に働く人に比べて、前立腺ガンを発症するリスクが3倍高い。
このように夜勤をするとガンになりやすくなるという結果がはっきりと上がっています。
研究結果から夜勤でガンのリスクが上昇する原因は、睡眠不足のほか、夜間に照明の下で働くことも関係すると言われています。
夜勤をすると胃腸病のリスクが上がる
1万人を調査したところ、昼に働く人に比べて、夜勤をする人は、胃腸病を発症するリスクが2倍高いという結果がでた。
胃腸病のリスクが高くなる原因は、睡眠不足からくるストレスによって胃腸が変調をきたすため…と結論付けています。
今は大丈夫でも年を取って忘れた頃に夜勤をしていたことのツケを支払う時が必ず来ます。
健康は一生ものです。
夜勤はたしかに給料は良くなりますが、健康と引き換えということを考えるとまるで釣り合っていません。
そもそも夜勤なんて誰もやりたくないから、
給料を上げている不人気の職業です。
夜勤で日勤と給料が同じなら大半の人が日勤の仕事に行くに決まっています。
給料以外の魅力がない。それが夜勤です。
はした金で健康を犠牲にしてはいけません。
僕はこの10年で確実に未来の健康を失いました。
精神的にもおかしくなる
睡眠サイクルのおかしい生活が続くと人間は精神的がおかしくなります
そりゃ、そうです。
今までの生活からかけ離れた生活をするんですから体への負担がそのまま精神の負担にもなってきます。。
精神がおかしくなる第1段階 休日を挟んでも体のダルさが抜けきらない
疲れが蓄積されすぎてどれだけ休んでも体の怠さが抜けきりません。
年齢が若ければ」若さ」で夜勤の負担をカバーできるのですが、年を取るにつれてカバーが聞かなくなってきます。
休日は体を休める期間になってしまって、休みの日を全く楽しめません。
会社の為に働いて、会社の為に休む。
夜勤をしていると休日を楽しめなくなっていきます。
精神がおかしくなる第2段階 趣味が楽しめなくなる
会社の為に働き、会社の為に休む生活が続くと「自分」というものを失い始めます。
最初こそ自分が豊かに生活をするために働いていたのに、気が付いたら夜勤のことばかり考えるようになる。
夜勤やりたくないな・・・
やっと夜勤終わった・・・
あぁ、昼の体に戻さないと・・・
自分の時間が全く作れず夜勤のことばかり考えてしまって精神的に疲弊していきます。
精神が疲れた状態ではやる気も何も起きません。
趣味を楽しむよりも疲れた・・・何もしたくないという無気力感にさいなまされて何もしたくなくなります。
精神がおかしくなる第3段階 何も楽しいくない無気力な状態になる
趣味が楽しめなくなった状態が長く続くと今度は自我を失って夜勤の苦しみだけが続く無気力な状態になっていきます。
趣味を楽しめなくなることによるストレス発散する機会が無くなって、
夜勤のツラさだけが残るようになっていきます。
夜勤の為に生き、会社の為に働き続けるマシーンへと変り果てることになります。
そしてそんな生活が楽しいわけもなく。
生きているのが「苦」になっていきます。
交友関係も失われる。
夜勤をしていると当然夜の時間が増えていきます。
ですので夜勤中は自然と会う人が会社の中の人たちだけになってしまいます。
友達と遊ぼうにもそもそも時間が合わないですし、
夜勤だと交代勤務で働くことになるので友達との時間を合わせるだけで一苦労になります。
それに交代勤務の弊害として、土日も出勤しないといけないことも普通にあります。
その代わり平日に休みがあったりするのですが、
平日に遊べる友達なんてまずいませんからね。
みんな仕事や学校で遊ぶ相手はまずいません。
ネットがあればいつでも遊び相手を用意できるので暇をすることはないのですがリアルでの友達との関係は今まで以降に薄くなりましたね。
実はお金も失う夜勤
夜勤をしているとどれくらいお金がもらえるのか気になる人も多いと思います。
夜勤で働くメリットは金銭面くらいしかないですからね。
中には夜勤はめちゃくちゃ給料良いからお金持ちになれる!
みたいに言われてたりします。
ですが実際はそこまでもらえるわけじゃないですからね。
正直微妙です。
あんな苦しい思いをして
え?こんだけ?って思いますよ。
夜勤と言っても
3交代夜勤だったり、
2交代夜勤だったり、
勤務体制によっていろんなばらつきはありますが
夜勤をしていると普通の出勤するよりもだいたい
+7万くらい給料に差です。
だから夜勤をすれば金持ちになれる!ということはありません。
多少生活が楽になるくらいです。
たしかに今の給料より5万プラスは大きいかもしれません。
ただ、
眠い思いをして、
健康な体を犠牲にして、
人間関係もおかしくして、
それで7万というのはあきらかに割りにあってない。
それに夜勤中は何かと我慢させられるので夜勤が終わるとその鬱憤を晴らすため、
買い物なんかで爆買いするということが増えます。
中には食べ物に使う人もいたり色々いますが、
給料が増えた分無駄使いをする金額の幅も増えていきます。
頑張った自分へのご褒美とか何とか言って。
ついつい自分を甘やかしちゃう。
自分に甘いというわけではなくそうやって発散しないと夜勤のストレスを発散できないんですよ。
風俗、ギャンブルにほとんど使ってしまって貯金なんてないという人も意外と多く、
僕も夜勤のストレスから不必要な家具なんかを爆買いしたりしてました。
苦しい思いをしたからそのストレスが一気に爆発する。
夜勤で給料が増えても使っちゃうから手元にまったく残らない。
給料がもらえる分、
浪費も大きくなります。
お金が溜まりやすい環境ではありますが、
それと同時に無駄使いしてしまう環境でもあります。
そのせいで、生活苦に追いやられて夜勤から抜け出そうにも抜け出せなくなって最終的に体を壊すいう無間地獄がスタートしていきます。
時間も失う夜勤
苦しい思いで10年間夜勤をして僕に残ったものは何もありませんでした。
会社で得た知識も会社の中でしか使えないクソスキルばかり。
生活の為だけに生きてききて10年。
何も得るものはありませんでした。
むしろ、僕は20代という若くて活力あふれる1番大切な時間をすべて夜勤で失いました。
20代ならまだやり直すことができた。
会社辞めて、それこそ行きたかった大学に行くこともできた。
転職先も今よりも良いところはたくさんあった。
未来溢れる貴重な20代を僕は夜勤に捧げてきて。
結果何も得ることができず空しい結果にしかなりませんでした。
もっとこうしていたら良かったのにと後悔ばかりする日々です。
夜勤でいろいろと失って得た1つのこと
僕は夜勤を通していろんなものを失ってきました。
健康も、時間も人間関係も、夜勤で1番のメリットである給料さえも生活するのでいっぱいいっぱいの状況です。
そんな僕が手に入れたのは1つ。
「睡眠の大切さ」
睡眠は本当に大切です。
夜勤を通して夜に眠れないのは地獄でしかありませんでした。
30代、40代でも健康をおろそかにする人がいる中で若い段階で健康の大切さを知れたのはデカいと思ってます。
いきなり生活の質を変えるのは無理ですからね。
30代、40代になっても若い時の生活が忘れられなくて暴飲暴食にふける人もたくさんいますからね。
そういう意味で健康に気を使えるようになったのは良かったかなと思います。
夜勤はつらい仕事です。
苦しい思いをして頑張っている人が大勢いると思います。
まだやれるという人ならいいのですが、
死にたいくらいに毎日が絶望しているのなら絶対にやめた方が良いです。
生活が不安。辞めた後のことが不安。
というのも分かります。
だけど未来の心配よりも今の心配をしないと手遅れになってしまいます。
ですのでどうか自分のことを大切にしてほしいです。
僕でよければいつでも相談に乗りますので夜勤で苦しんでいる人は遠慮なくコメントください。
では。
生きる為に仕方なくという理由だけで10年も続けられているという奇跡だと思ってます。