夜勤は早死しやすいって本当?~夜勤と寿命の関係性~

皆さんお疲れ様です。たつよしです。

夜勤をしていると一度は考える『夜勤と寿命』の関係性。

夜勤って、昼夜が逆転した不規則な生活を週ごとにシフトチェンジしていくから心身への負担が半端ないです。

たつよし

10年間夜勤やってきましたけど、

夜勤の時、ほぼ毎週、頭や胸が痛くなることもしばしばありましたし。
相当、心身に負荷がかかっていたんでしょうね、

夜起きて出社の準備をするときの怠さはこの世の地獄と思うほどツラい。

頭痛ーい。心臓バクバク。身体は怠ーい。

最初は夜勤で寿命が縮まるとかありえないでしょ。(笑)と思っていたのですが、
速攻、考えが変わりました。こりゃ、寿命縮むわ。

だからこそ「夜勤をすると寿命が縮む」と言われても納得してしまうんですよね。

夜勤は寿命の前借りだと思っていて、
若い時の夜勤は若さで全てをカバーできるのですが年を取ってくると夜勤が苦しくって苦しくって。

たつよし

夜勤はやっていれば慣れると言われたけど・・・
結局、慣れることはなかったなー。

夜勤は早死にしやすいと言われる理由

そもそもなんで
夜勤は早死にするって噂が広がったかっていうと

フランスのヴィスナール教授とが、2万人の交替勤務の労働者を対象に調査を行った結果、夜勤は寿命を10年縮めるとの報告がされたことが大きな一因です。

ヴィスナール

わし、ヴィスナール。
交代勤務をする2万人の労働者を調査したら夜勤は寿命を10年以上縮める!ということが分かったぞい!

早死にする要因として挙げられたのは4つ

・睡眠障害

・イライラ

・うつ症状

・胃病

などのストレスが体を蝕んでいくため寿命を縮めると報告があがっています。

たつよし

ただ、このデータは1976年にフランスで発表されたものですごく古いデータで今と比べて働き方も大きく変わっているから信憑性は低いと言われてたりもします。

他にも信憑性が低い理由として挙げられるのは、

・ヴィスナール教授は「「夜勤は寿命を10年以上縮める!」という研究報告しかしておらず肝心の統計データがどこにもない。

・国が関わっている重要な研究なのにヴィスナール教授の顔写真すら見当たらない。

・この発表は朝日新聞では発表された

この時の朝日新聞は「従軍慰安婦」や「強制連行」といった歴史の捏造および歪曲報道を何十年にも渡って、根拠のない記事で日本人が外国人の前に顔も上げられないような恥をかかせた全盛期ですからね。

それも相まって信憑性も低く見られたりもしています。

だから夜勤で寿命が縮むのは嘘だ!という考える人もたくさんいます。

1970年代と比べて「労働環境の改善」や「生活水準の向上」が進んできてるし、医療の進歩もあって日本の平均寿命は延び続けています。

平均寿命ランキング 男女編

画像引用元 https://syukatsulabo.jp/article/1216

平均寿命ランキング 男性編

画像引用元 https://syukatsulabo.jp/article/1216

平均寿命ランキング 女性編

画像引用元 https://syukatsulabo.jp/article/1216

夜勤経験者A

なんだ。
夜勤をすると寿命が縮むって嘘なんじゃん。心配して損した

京都府立大のチームが新しい研究結果を発表

たつよし

安心しているのもつかの間。新しい研究結果が発表されます。

京都府立大のチームが、マウス実験で長期間にわたり、頻繁に昼夜のシフトチェンジが起こる生活では死亡率が高くなることを突き止め、国際科学誌『Sleep and Biological Rhythms』に発表。

その論文がこちら⇒京都府立大「頻繁な明暗シフト環境への長期暴露は慢性炎症を誘導」

研究内容を簡単にまとめると

実験用マウスを2つのグループに分け、別々の環境下で630日間育てました。2つのグループは次のとおり。

①ゆるいシフトのグループ

明るい時間帯を7日ごとに8時間ずつ後ろにズラし活動させる。工場の夜勤シフトでいうと「朝勤⇒昼勤勤⇒夜勤」を週ごとに切り替わる5日出て2日休みの勤務体制。

②きついシフトのグループ

明るい時間帯を4日ごとに8時間ずつ前倒しで活動させる。。工場の夜勤シフトでいうと「朝勤⇒夜勤⇒昼勤」といった4日出て2日休みの勤務体制。

実験結果

①ゆるいシフトのグループ
シフト変化に対応できており、行動リズムの乱れはほとんど無い。14匹中1匹が死亡。
②きついシフトのグループ
多くのマウスがシフト変化に対応できず、行動リズムが激しく乱されていた。34匹中9匹が死亡し、その多くの個体から炎症反応が確認された死亡率は①グループより4.26倍高くなる結果が出た。

マウスの実験で人間で実験したわけではなく、サンプルも少ないため、さらなる検証は必要だと思いますが、きついシフトほど体に負担がかかり、死亡率も高くなる…と判断できます。

この結果から、「頻繁なシフトは寿命を縮める」と発表しています。

たつよし

交代勤務が寿命を縮めるというよりは、僕は夜勤シフトが寿命を縮めているんじゃないかって思うんですよね。

実際に僕は2交代の勤務でも働いていたことがあるのですが、
その時の勤務体制はこんな感じ。

朝勤7;30~16:15
昼勤15:30~0:15

この勤務体制が週ごとに切り替わっていくというものでしたが、
この交代勤務は辛かったか?と言われると全然きつくない。というのが正直な話です。

ただし、ここに夜勤が入ってくると話しは別になってきます。

朝勤7;30~16:15

昼勤14;30~11;15

夜勤23;00~7:45

たつよし

これが、3交代夜勤アリの時の勤務シフトの時間になるのですが、
夜勤のシフトの週だけが異常が辛かったです。他の週の朝勤とか昼勤とか屁みたいなものです。

夜勤は病気になりやすいから早死にする

夜勤が寿命を縮めているかは正直分からないのですが、明らかに体へ悪影響を与えることはどの研究からも発表されています。

夜勤と糖尿病の関係

ハーバード大学研究報告

フランク・ヒュー博士がアメリカの女性看護師17.7万を調査したところ、夜勤作業者は20年後の糖尿病リスクが上昇することがわかった。さらに夜勤をした年数が長ければ長いほど比例して糖尿病のリスクがあがる。

夜勤年数と糖尿病発症リスクの関係夜勤年数

1~2年・・・  5%上昇夜勤年数

10~19年・・・40%上昇

夜勤年数 20年以上・・・60%上昇

10年以上夜勤を続けると5%から40%まで一気に糖尿病リスクが跳ね上がります。

糖尿病発症のリスクが上昇する原因は、
夜勤作業者が肥満傾向にあるためだと報告されています。

夜勤期間はラーメンや餃子といった脂っこいものが食べたくなったりと
過食をしやすい環境が糖尿病のリスクを上げてしまいます。

夜勤とガンの関係

夜勤とガンに関する研究報告がいたるところから上がっています。

シカゴ大学研究員

睡眠不足はガン細胞を増殖させる。また睡眠不足の状態では、本来はガン細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、ガン細胞の増殖を手助けする可能性がある。

ハーバード大学研究員

昼夜交替勤務者では1.8倍、夜勤専従勤務者では2.9倍、乳ガンを発症しやすいとの結果が出ています。

日本国内研究報告

交代勤務をする男性は、昼に働く人に比べて、前立腺ガンを発症するリスクが3倍高い

このように夜勤をするとガンになりやすくなるという結果がはっきりと上がっています。


研究結果から夜勤でガンのリスクが上昇する原因は、睡眠不足のほか、夜間に照明の下で働くことも関係すると言われています。

夜勤をすると胃腸病のリスクが上がる

名古屋大学研究員

1万人を調査したところ、昼に働く人に比べて、夜勤をする人は、胃腸病を発症するリスクが2倍高いという結果がでた。

胃腸病のリスクが高くなる原因は、睡眠不足からくるストレスによって胃腸が変調をきたすため…と結論付けています。

夜勤は百害あって一利なし

必ずしも病気になりやすい=寿命が縮むということはないのですが、やらないに越したことはありません。

確かに夜勤手当で給料は6万くらい上がります。が、正直割に合っていません。

たつよし

6万というとかなり大きな金額のように思えるかもしれないけど生物学的に逆行した生活を送らせるくせにたった6万しか上がらないのか・・・・と思ったりします。

健康を6万で売っているようなものです。
明らかに安く買いたたかれすぎです。

ちなみにフランスは、ヴィスナール教授の報告によって、
10年以上交代勤務をすることを禁止したり、夜勤労働者の労働環境の改善などの法律を作って、国レベルでこの問題に取り組んで、労働者の保護するようになったみたいです。

たつよし

フランス。羨ましい。

なみに日本はそんな規制なんてないです。
相変わらず日本の労働環境っぷりは極悪なので期待するだけ無駄でしょうね・・・

たつよし

ただ、生活するために夜勤をしないといけないという人も中にはいるはず。
実際、僕がそうでしたし・・・

健康的な身体を維持するために不規則な生活をしいられるなかでも、自分なりの夜勤スタイルをつくって乗り越えていくしかありません。


 そのためには・・・次の3つが大事だと思います。

①睡眠を第一に考える
②会社で仮眠をとる
④休みは昼型の生活をする

①睡眠を第一に考える

鉄則です

夜勤を乗り越えるために睡眠は絶対です。

夜勤だと食事なんかも気を付けないといけないのですが、睡眠より優先度は下です。
まずは最優先に寝ることだけを考える。
 
そのために眠りやすい環境を作ることも大事です。

遮光カーテン、寝具、エアコンなどしっかりとお金をかけて眠りやすい環境を作る。

たつよし

耳栓とアイマスクは必須です。
耳栓は安いので大丈夫です。あるのとないのとでは睡眠の質が大きく変わります。

アイマスクもなければタオルを目にかぶせるだけでかなり効果的になります。

②会社で仮眠をとる

夜勤中に仮眠を取るか取らないかでツラさが大きく変わります。
仮眠をするだけで体のダルさが一気に軽くなります。

夜の睡眠は昼にくらべて回復効果が3倍高いことが分かっています。
下手に起きているよりも寝た方が絶対良いです。
 
ただ、休憩中はどうしてもお腹が空くんですよね。
睡眠をとるか食欲をとるか非常に悩むところではあります。

たつよし

僕なんかは、ブタメン、カロリーメイト、inゼリー(グレープフルーツ味)でサッと食事を済ませて残りを睡眠に充てていました。

ちなみに、inゼリーがグレープフルーツ味なのはこの味が1番胃にしっくり来たからです。
マスカットとか甘めなのは夜中の胃には重たくって気持ち悪くなったんですよね。

だから少し酸味のあるグレープフルーツが夜勤には最適でした。

③休みは昼型の生活をする

休日は昼型の生活を心がけ、必ず夜に眠る。

夜勤中は昼間に10時間とか寝たことあったのですがずっと眠たかったのです。
だけど、夜勤の週が終わった日の夜。がっつり寝たら一気に眠気が吹っ飛んで頭がすっきりしました。

たつよし

人間は夜寝ないといけない生き物なんだなって実感しました。

夜勤を健康的に過ごすためには、

①に睡眠
②に睡眠
③に睡眠。
睡眠が全てです。

夜勤を続けていくためには睡眠は何より大事です。
 ただ、どうしても夜勤が続けられないという人は「昼の仕事に転職する」そんな考えもOKだと思ってます。

たつよし

実際、僕は30歳になって夜勤が辛くなりだしたから転職しましたし

給料は減りましたが、夜眠れるし、友人とも会える機会が増えて夜勤をしていた時よりも楽しい生活を送っています。

健康があってのお金ですからね。