お疲れ様です。たつよしです。
今回は夜勤経験者が1度は耳にする「夜勤をすると寿命が縮まる」という話。
夜勤って、昼夜が逆転した不規則な生活を週ごとにシフトチェンジしていくから心身への負担が相当かかってきます。
だからこそ「夜勤をすると寿命が縮む」と言われても納得してしまうんですよね。
夜勤は寿命の前借りだと思っていて、
若い時の夜勤は若さで全てをカバーできるのですが年を取ってくると夜勤が苦しくって苦しくって。
僕が転職した理由も30歳を過ぎたあたりから急に夜勤が苦しくなってきたからっていうのがあります。身体の限界が来たんでしょうね。
夜勤は寿命の前借りとよく言われるのですがまさにその通りだなって思います。
どうして夜勤が寿命を縮めると言われだしたのか
そもそもなんで
夜勤をすると寿命が縮むと広まったかというと、
フランスのヴィスナール教授という人が、
2万人の交替勤務の労働者を対象に調査を行い、
その結果、夜勤は寿命を10年縮めるとの報告がされたことが大きな一因です。
わし、ヴィスナール。
交代勤務をする2万人の労働者を調査したら夜勤は寿命を10年以上縮める!ということが分かったぞい!
寿命が縮む要因として挙げられたのは、夜勤を続けることで起こる要因
・睡眠障害
・イライラ
・うつ症状
・胃病
などのストレスが体を蝕んでいくため寿命を縮めると報告があがっています。
ただ、このデータは1976年にフランスで発表されたものですごく古いデータで、資料とか調べてもそういう発表があったくらいしか出てこないんですよね。
実際にヴィスナール教授の研究報告について調べても「夜勤は寿命を10年以上縮める!」という発表があった以外何も見つからない。
統計データも全く出てこず、教授の顔写真さえ見つからない。分かったことと言えば1976年11月10日の朝日新聞で報じられた…ということだけ。
朝日新聞か・・・
この時期の朝日新聞は「従軍慰安婦」や「強制連行」といった歴史の捏造および歪曲報道を何十年にも渡って、根拠のない記事で日本人が外国人の前に顔も上げられないような恥をかかせた全盛期ですからね。
信憑性が怪しすぎる・・・
だから否定的な意見もあって、
夜勤で寿命が縮むのは嘘だ!という考える人もたくさんいます。
1970年代と比べて「労働環境の改善」や「生活水準の向上」が進んできてるし、医療の進歩もあって日本の平均寿命は延び続けています。
平均寿命ランキング 男女編
画像引用元 https://syukatsulabo.jp/article/1216
平均寿命ランキング 男性編
画像引用元 https://syukatsulabo.jp/article/1216
平均寿命ランキング 女性編
画像引用元 https://syukatsulabo.jp/article/1216
なーんだ。
夜勤をすると寿命が縮むって嘘なんじゃん。心配して損した
ただ、ちょっと待ってほしい
夜勤は寿命が縮むという関連性は怪しいけど健康に悪いことに変わりはありません。
体に悪いから寿命が縮むと関連付けられている節もあります。
夜勤をしていると病気になるリスクが高くなるというのは間違いありません。
夜勤による病気のリスクは3つ
・糖尿病のリスク
・がんのリスク
・胃腸病のリスク
夜勤で寿命が縮むとされている理由⓵ 糖尿病のリスク
夜勤作業者は20年後に糖尿病に掛かるリスクが上がるとハーバード大学の研究によって明かされています。
その研究結果をまとめるとこんな感じになってます。
夜勤年数と糖尿病発症リスクの関係夜勤年数
1~2年・・・ 5%上昇夜勤年数
10~19年・・・40%上昇
夜勤年数 20年以上・・・60%上昇
10年以上夜勤を続けると5%から40%まで一気に糖尿病リスクが跳ね上がります。
糖尿病発症のリスクが上昇する原因は、
夜勤作業者が肥満傾向にあるためだと報告されています。
夜勤期間はラーメンや餃子といった脂っこいものが食べたくなったりと
過食をしやすい環境が糖尿病のリスクを上げてしまいます。
夜勤で寿命が縮むとされている理由➁ がんのリスク
睡眠不足はがん細胞を増殖させる原因になります。
睡眠不足の状態では、がん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、
がん細胞の増殖を手助けする可能性があるとしています。
それ以外にも夜勤で“がん”のリスクが上昇するのは、
睡眠不足以外に、
夜勤特有の原因があると考えられていて。
普段は寝ていないといけない時間なのに、
明るい照明の中で働くため、本来は分泌されないといけないメラトニンが減少します。
このメラトニンという物質は抗酸化作用や抗がん作用があるため、
その機能が正しく働かずにがんが発症しやすくなるという研究結果も出てます。
夜勤で寿命が縮むとされている理由③ 胃腸病のリスクが高まる
日勤に比べて夜勤に従事する人は、胃腸病を発症するリスクが2倍高いという研究結果が名古屋大学から発表されました。
睡眠不足からくるストレスのため胃腸が変調を起こすことが原因になっている可能性があると指摘されています。
病気になりやすい=寿命が縮むではないがやらないに越したことはない
必ずしも病気になりやすい=寿命が縮むということはないのですがやらないに越したことはありません。
たばこやお酒だって体に悪い。
中にはたばこ吸ったり、お酒を飲んでも長生きする人はいますがそんな人は稀です。
健康に害があるならやらないのが1番です。
ちなみにフランスは、ヴィスナール教授の報告によって、
10年以上交代勤務をすることを禁止したり、夜勤労働者の労働環境の改善などの法律を作って、国レベルでこの問題に取り組んで、労働者の保護するようになったみたいです。
フランス。羨ましい。
なみに日本はそんな規制なんてないです。
相変わらず日本の労働環境っぷりは極悪なので期待するだけ無駄でしょうね・・・
ただ、生活するために夜勤をしないといけないという人も中にはいるはず。
実際、僕がそうでしたし・・・
健康的な身体を維持するために不規則な生活をしいられるなかでも、自分なりの夜勤スタイルをつくって乗り越えていくしかありません。
そのためには・・・次の3つが大事だと思います。
①睡眠を第一に考える
②会社で仮眠をとる
④休みは昼型の生活をする
①睡眠を第一に考える
鉄則です
夜勤を乗り越えるために睡眠は絶対です。
夜勤だと食事なんかも気を付けないといけないのですが、睡眠より優先度は下です。
まずは最優先に寝ることだけを考える。
そのために眠りやすい環境を作ることも大事です。
遮光カーテン、寝具、エアコンなどしっかりとお金をかけて眠りやすい環境を作る。
耳栓とアイマスクは必須です。
耳栓は安いので大丈夫です。あるのとないのとでは睡眠の質が大きく変わります。
アイマスクもなければタオルを目にかぶせるだけでかなり効果的になります。
②会社で仮眠をとる
夜勤中に仮眠を取るか取らないかでツラさが大きく変わります。
仮眠をするだけで体のダルさが一気に軽くなります。
夜の睡眠は昼にくらべて回復効果が3倍高いことが分かっています。
下手に起きているよりも寝た方が絶対良いです。
ただ、休憩中はどうしてもお腹が空くんですよね。
睡眠をとるか食欲をとるか非常に悩むところではあります。
僕なんかは、ブタメン、カロリーメイト、inゼリー(グレープフルーツ味)でサッと食事を済ませて残りを睡眠に充てていました。
ちなみに、inゼリーがグレープフルーツ味なのはこの味が1番胃にしっくり来たからです。
マスカットとか甘めなのは夜中の胃には重たくって気持ち悪くなったんですよね。
だから少し酸味のあるグレープフルーツが夜勤には最適でした。
③休みは昼型の生活をする
休日は昼型の生活を心がけ、必ず夜に眠る。
夜勤中は昼間に10時間とか寝たことあったのですがずっと眠たかったのです。
だけど、夜勤の週が終わった日の夜。がっつり寝たら一気に眠気が吹っ飛んで頭がすっきりしました。
人間は夜寝ないといけない生き物なんだなって実感しました。
夜勤を健康的に過ごすためには、
①に睡眠
②に睡眠
③に睡眠。
睡眠が全てです。
夜勤を続けていくためには睡眠は何より大事です。
ただ、どうしても夜勤が続けられないという人は「昼の仕事に転職する」そんな考えもOKだと思ってます。
実際、僕はに30歳になって夜勤が辛くなりだしたから転職しましたし
給料は減りましたが、夜眠れるし、友人とも会える機会が増えて夜勤をしていた時よりも楽しい生活を送っています。
健康があってのお金ですからね。
転職したこと後悔はありません。
夜勤はやっていけば慣れるといわれましたが、
6年間、夜勤やっても一向に慣れることはありませんでした。
夜勤中、頭や胸が痛くなることもしばしばありましたし。
相当、心身に負荷がかかっていたんでしょうね、